「オール電化の導入を考えている」
「オール電化のメリットとデメリットが知りたい」
「オール電化住宅にする場合の注意点が知りたい」
現在の日本ではオール電化は特別なものではなくなり、ある程度の違いはあるものの、たくさんの住宅に導入されています。
光熱費を安くすることができる、環境にやさしいので英語であるなどと言うように、なんとなくのイメージで建築会社から勧められ、決断した人も多いことでしょう。
しかし実はオール電化を導入したけれども辞めたいと後悔する人が多いのも実情です。
なぜこのような思いをするようになるのか、その理由等についてしっかりと把握し、導入した後に後悔しないようにするためにも、注意点を把握しておくことが大切です。
コンテンツ
オール電化のおさらい
そもそもオール電化とはどのようなものなのかと言うと、住宅の設備の機器を全て電力で賄うものを指しています。
IHクッキングヒーターをガスコンロの代わりに使い、その他にも電気温水器が自然冷媒ヒートポンプ給湯器、太陽光発電システムなどを備えることになります。
比較的新しいものではないかと思う人も多いかもしれませんが、実はこの歴史は意外にも古いものです。
少しずつ機器が普及し始めたのが1980年代後半ごろからであり、2000年に入ると高効率の電気温水器が販売されます。
ここからどんどんオール電化住宅が増え始めるのです。
オール電化住宅にするメリット
オール電化住宅にすることによって、光熱費をまとめられるので節約しやすいことや、家事のリスクが軽減できる、万が一の災害の際の普及が早いことなどが挙げられます。
通常の住宅の場合には毎月かかる光熱費はガスと電気、水道の3種類になりますが、電気と水道の2つに集約することができるのです。
このようなことから家計の管理もしやすくなり、基本料金を節約することが可能です。
事故が起こらないことから、安全面でも大きなメリットがあるでしょう。
IHクッキングヒーターであれば調理中に着火することを防ぐことができ、特に高齢者用の住宅においては採用が積極的になってきています。
1番のメリットは災害の際における不急の速さです。
電気配線であれば比較的早く修理がなされるとされているのです。
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オール電化で後悔してしまう理由
このようなことを見ると良いことばかりだと思う人が多いかもしれませんが、なぜ後悔してしまうのかそれには理由があります。
光熱費が高くなってしまった
それは反対に光熱費が高くなってしまったことです。
導入することで無条件で光熱費が安くなると思っている人も多いですが、一概にそうとは言い切れません。
様々な電力会社が設定している料金プランは、夜間電力が割安になっているケースがほとんどです。
商品によっては昼間の電気料金が通常よりも高くなってしまうこともあるのです。
つまり日中に自宅にいることが多く、電気を使用する時間が長い家庭の場合には、以前よりも光熱費が上がる可能性が容易に想定できるのです。
昼間に家にいる時間が長い人、自宅で仕事をする場合には、料金プランをじっくり検討した上で、損のないものを選ぶことが求められます。
万が一停電が発生した際に何もできなくなってしまう
そして万が一停電が発生した際に何もできなくなってしまうことです。
災害時の復旧が早いものの、復旧するまでには何もできなくなってしまいます。
ガスが通っていればガス調理器を使うことができるものの、IHクッキングヒーターはもちろん使うことができないのです。
管理面においてはメリットがあるかもしれませんが、停電の際には全く機能しなくなることを覚えておきましょう。
メンテナンス費用がかかる
そしてメンテナンス費用がかかる事も覚えておかなくてはなりません。
精密機械で制御されているものが多いことから、定期点検やメンテナンスを欠かすことができないのです。
取り替えをする場合には、まとまった費用がかかることにもなるでしょう。
短期的に見た場合には修理や交換にコストがかかるため村に感じるかもしれませんが、これから先ずっと住み続ける住宅では、決して損とは言えないでしょう。
特に太陽光発電システムの場合には、電気代を節約するだけではなく、さらに売電収入があればお得になります。
エコキュートの欠点が気になる
4つ目には自然冷媒ヒートポンプ給湯器であるエコキュートの欠点が気になるでも理由の1つです。
エコキュートが主役とも言えるものではありますが、従来の電気温水器はガス給湯器等と比べた場合には、異なる点が様々です。
設置場所を広く確保しなくてはならなかったり、夜間の運転音が気になる、水道の水圧が下がる可能性があるなどのことが挙げられます。
以前と比べてエコキュートは本体のサイズはかなり大きなものとなるでしょう。
近年ではスリムなタイプのものも販売されていますが、ある程度の面積はどうしても必要です。
取り付けた後に邪魔にならないようにするためにも、設置場所の工夫が大切です。
さらにもう一つ注意する必要があるものが、夜間の運転音と言えるでしょう。
貯水タンクが空になると自動的に水を足して沸かし始めるのが1つの特徴です。
音はそれほど大きくはないと言われているものの、やはり夜間はあたりがシンと静まり返っているので耳障りにもなります。
まとめ
寝室に近い場所に設置すれば、ちょうど眠った頃にモーター音が気になって眠れないと言う声が聞かれることもあります。
そのため出来る限りリラックスタイムを邪魔することのない場所に設置した方が良いでしょう。